2018年3月5日〜9日、滋賀県米原市にて「Local Intern Proglam 2018」 が行われ、全国から集まった24人の大学生が5日間のインターンシップに取り組みました。
目標は地方企業の新たな見せ方&情報発信を考える機会にすること!
都市部で働き、大企業で積んでいく華やかなキャリアもひとつの選択肢です。しかし、そんな憧れていたはずの都会で、毎日の満員電車に揺られながら自分らしさは影を潜め、疲弊しながら働く大人がたくさんいることも事実です。
一方で地方には、派手はないけれど、地域文化と共に、豊かな自然の恵みに囲まれ、活き活きと自分らしく働いている人がたくさんいます。
そこで、今回のインターンシップでは、地元企業や地域の魅力を 企業/学生双方が再発見し、前向きに就職出来る人を増やすキッカケにすること、そして、学生の新鮮な感性や勢いを大切にする5日間にすることで、 地方企業の新たな見せ方/情報発信を考える機会にすること、という2つの目的を掲げました。
5日間のインターンシップがスタート
初日のオリエンテーションで学生に課せられたミッションは、「企業の採用戦略を考える」というもの。採用される側の学生が、採用する企業側に立ってプレゼンを発表するのです。
学生に企業の魅力を感じてもらえるようためには、どんな情報が必要で、どのように伝えるのが良いのか。実際に滋賀の企業でインターンをしながら、プレゼンを作って行きます。
2〜4日目の3日間は、グループごとに朝から企業に訪問し、夜は学びを整理するというスケジュール。
日中は実際に企業に行き、社長のお話を伺ったり、工場見学をしたり、とまずは会社のことを知る時間から始まります。「小さな湖北の企業だと思っていたけれど、実は数億円の売り上げを誇る大きな企業だった」「いつも使っている車のあの部分を作っている会社だった」などなど新しい発見ばかりです。
宿舎に帰ると、その日に学んだことをまとめていきます。初めて知った企業の魅力や印象に残った社員さんの話を整理していく中で、「今日感じた魅力が企業のホームページには全く載っていない」という新たな気づきを得たり、「社員さんがどんな思いを持って働いているのかもっと聞いてみたい!」と明日の課題を見出したりするグループも。
社会人メンターのアドバイスやサポートを受けながら、学生たちはプレゼンに向けて、準備は毎日夜遅くまで準備していました。
そして最終日はプレゼンの日。
緊張感高まる会場には、3日間お世話になった企業の方にも来ていただきました。学生たちはお揃いのLocal Intern ProgramのオリジナルTシャツをきて、3日間準備した「採用戦略」を発表します。
プレゼンでは、「企業のこんな魅力を発信していくと学生に伝わると思います」という提案だけでなく、「ホームページがダサい」という“ぶった切った”提案も。
これは、5日間を過ごす上でのルールのひとつに「配慮はするけど遠慮はしない」というものが掲げられていたからでしょう。感じたことや思ったことは学生目線でしっかりと伝える。そのストレートさに企業の方も心動かされたようでした。
インターンシップを通して見えた「価値観」とは?
働き方や生き方がどんどん多様化する中で、「働くとは何か?」を考えることが重要になってきています。
働くことは単なるひとつのゴールではなく、働くことを通してどんな人になりたいか、どんな社会を作りたいかという「その先」を見つめることでもあります。
この5日間のインターンシップでは、その「働くとは何か」という本質的な問いに近くとともに、自分の価値観や強みを見出す時間でもありました。
参加した学生の中には、「企業の方にプレゼンの内容を褒めてもらえて嬉しかった」「実際にここで働きたいという企業を見つけられた」「働くということに対して少しイメージが湧いた」という声もあり、彼らの未来につながるきっかけになったのではないかと思います。
学生が来ていたオリジナルTシャツは、白色の生地に黒い文字で「ナニイロ?」という言葉が書かれています。
自分は何色を持っていて、どんな人と関わるとどんな色が生まれるのか。5日間を終えた学生たちには、自分自身の色を持ってキラキラと輝く素敵な笑顔がありました。
(文:馬場 奏)
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