はたらくぶっちゃけ!

イベントレポート

はたらくぶっちゃけ!vol.1(仮)@teminca

6月21日、「はたらくぶっちゃけ!(仮)」が開催されました。
心地よい風が流れる彦根の町家に、10人の学生と社会人が輪になって座ります。

はたらくってなんだろう? 就活ってどうしたらいいんだろう?
「はたらく」について話してみると、どうしても固くなってしまう。

学生も社会人も一緒になって、ワイワイ話せる場所にしたい。
キャリアセンターやセミナーとは違った、気軽に語り合える時間を作りたい。

「はたらくぶっちゃけ!(仮)」は、そんな想いから始まりました。

そもそも、「ぶっちゃけ!(仮)」とは、北川雄士さんが4年前から始められた「しゃべり場」のことを指します。
これまで130回以上開催してきた「ぶっちゃけ!(仮)」が、大事にしているのはただ一つ。

それは、「否定しないこと」。
いろんな人が集まり、いろんな話が飛び交うからこそ、「ぶっちゃけ!(仮)」ではまずは受け止めることから始めよう、と心がけています。

さて、今回の「はたらくぶっちゃけ!(仮)」は、サイコロトーク方式で進めていきます。
サイコロの6面すべてに質問が書いてあり、サイコロを降って出たマスの話をするというもの。

質問には、「世の中の全ての職につけます。何をしたい?」「仕事するときのこだわりは?」「世の中の『はたらく』にモノ申したい!」「人生の中での『はたらく』位置付けとは?」「やりたくない仕事って何?」「あたりめ(その目を出した人が好きなテーマで話す)」の6つがあります。

まずは、「人生の中での「はたらく」の位置付けとは?」という質問から。

社会人の方々が、「自分が生きていくための手段」や「作ったものに反応が返ってくることがやりがい」といった意見を出していく中、大学4回生の女性が「誰かのためにはたらくという目標を立てることで頑張れるのでは?」と推測していました。
働くとは何か。まだ学生であるからこそ、感じる目線なのでしょう。

その一方で、「あってもなくても変わらないもの」と言う意見も出てきました。
もし明日すべての仕事がなくなっても、いきていけるような人でありたい。そして、自分で仕事を作り出すような生き方をしたい。
働き方や生き方が多様になっている中で、仕事をとっても自分は自分として生きていくことを大事にしていく必要があるのかもしれませんね。

続いては、「世の中の全ての職につけるとしたら、何になりたい?」というもの。

「海洋学者になりたい!」という女性は、水族館が好きで海に憧れていたから。
誰も到達したことのない、海の深いところに行ってみたい。そう語る彼女の表情は、まるで可愛らしい少女のよう。
「ピアニストになりたい」という学生は、小さい頃にピアノをやっていたそう。
自分の感じたものを音で表現することが楽しくて忘れられないと、彼女は笑顔で語ります。

小さい頃、私たちが夢みていた職業に、実際就けている人はごく僅か。
しかし、いま、「やりたかったこと」が全くできないかと言われると、そうではないような気もします。
演劇をやりたい人がワークショップに参加してみたり、ミュージシャンを目指す人が路上ライブをやってみたり。
やりたいを実現しようと思えば、小さくても一歩ずつ実現することができる。そのことに気づけた時間でもありました。

後半は、参加していた就活生のお悩み相談の時間に。

「自分が何に向いているのかわからない」「面接でなかなか自分の良さが伝わらない」「親が進める地元で就活したほうがいいのだろうか」

就活が真っ只中の時期になる中、学生の悩みは尽きません。
幸せに生きるために就活をしているはずなのに、就活をしていくと自分の存在を否定されたような気持ちになってしまい、落ち込んでしまう人は少なくありません。

そんな学生たちに、同じ参加者の社会人の方が優しく声をかけます。
「就活がうまくいかなくても人生は終わらない」「もっと自分らしく就活ができる世の中になればいいのにね」「働いてみて思ったことってこんなことだった」

実際に働く先輩たちの声は、学生たちの心に届いたよう。
キラキラしたサクセスストーリーだけじゃなく、失敗談や苦しかったこともリアルに伝わるからこそ、話がストンと落ちてくる。
学生さんの様子を見ていると、そんな風に見えました。

「働きやすい社会を作ることは、相手に優しくすること。」
最後に出てきたのは、こんな一言。

買った食べ物を捨てるとき、もったいないのはその食べ物だけではなく、その食べ物を作った人の労力や思いを捨ててしまうことになる。
どんな思いでどれだけの労力をかけて作られたのかを考えると、誰でも、食べ物を簡単に捨てることはしなくなるでしょう。

人のことを考え、優しくすること。この積み重ねこそが、働きやすい社会を作り、幸せな「はたらく」を生むのかもしれません。

はたらくぶっちゃけ!(仮)は、気軽に「はたらく」を考える場。
そして、「はたらく」について多様な価値観が飛び交い、「はたらく」についてじっくり向き合う濃密な時間。

今後も彦根の町家でゆるりと開催していきます。
「はたらく」について考えてみたい人、「はたらく」についてぶっちゃけたい人は、ぜひお越しくださいね。

(文・馬場 奏)

 

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