日本三大和牛と謳われ、滋賀県を代表する特産品の近江牛。繊細なサシときめ細やかで柔らかな肉質、とろけるような美味しさは和牛の中でも圧倒的な人気を誇ります。
「株式会社千成亭風土」は、彦根市を中心に10店舗を展開する近江牛の専門店です。地元では知らない人はいないほどの人気店ですが、その理由は美味しさだけでなく、そこで働く人にありました。代表取締役社長の上田さんにお話を伺いました。
近江牛の生産から販売まで。いちはやく6次産業化に着手!
「自社牧場での近江牛の生産と、加工品の製造・販売、飲食サービスまでを一貫して行っています。当社では、いちはやく6次産業に取り組むことで、お客さまにより安全、安心なお肉をお届けしてきました」と上田社長。
創業以来続けているこだわりは、生後30ヶ月以上を目安に肥育した未経産の雌牛を扱っていること。通常よりも長くじっくり時間をかけて育てた未経産の雌牛は、脂肪がやわらかく融点が低いので、口にいれた時の溶け具合が絶妙です。
近江牛は、神戸牛、松坂牛、近江牛の日本三大和牛の中でも最も古い歴史を持ち、肉禁食の江戸時代に、彦根牛(当時は近江牛ではなく彦根牛と呼ばれていた)を味噌漬けにした養生薬「反本丸(へんぽんがん)」として、彦根藩主の井伊家より江戸の将軍家や大名に献上されていました。
「近江牛には400年以上の歴史があります。いわば高級品であり、お客さまは当然、期待をしてお店に来られます。ですから、美味しい!というのは絶対条件。千成亭に行けば間違いない!そう言っていただけるよう、品質はもちろん接客サービスにも力を入れています」。
近江牛の味わいに人間味をのせて。より良いサービスはより良い人材から。
「お客さまとのエピソードを集めた小冊子を社内で情報共有して接客時の参考にしたり、常にお客さまへの目配り、心配りを欠かせません。そのひとつひとつが近江牛を美味しくするための調味料ととらえ、全社一丸となり、人間味あふれたサービスを提供しています」。
現在、店舗数は10箇所、従業員はパートスタッフを入れて約140名にのぼります。より良いサービスはより良い人材から生まれるとの想いから、役職別の研修や店舗ごとの研修を積極的に行い、他社の優良店をリサーチするベンチマークや資格取得も奨励しています。
「人材育成はもちろん、地域とのつながりも大切にしています。琵琶湖への関心を広げてもらうことを目的に、毎月5のつく日に芹川堤のけやき並木を散策する『けやき倶楽部』を運営しています」。
発足から18年たつ今でも楽しみにされている方が多く、毎回、20〜30名の参加があります。里山保全を目的とした『富之郷里山クラブ』、地域の方と一緒につくる『ソーセージ教室』も人気で、普段お客さまと接する機会の少ない社員がじかにお客さまの声を聞ける貴重な機会にもなっています。
職場ではどんな方々が働いておられるのか、社員の皆さんにもお話を聞きました。
もっともっと技術を磨いて、さばきを極めたい!
田中享さんは入社5年目。前職で人間関係が上手くいかず悩んでいたとき、千成亭で働いていた姉に「良い職場だから」と勧められたのをきっかけに入社しました。
「正直、どんな仕事があるのかもわからないまま入社したんですけど、牛肉をさばく職人技がかっこよくて、自分もこれがやりたい!と思いました」。
最初はどの肉も同じに見えて、部位を覚えるのが大変だったと田中さん。現在は工場長、副工場長と田中さんの3人でさばきを担当。お客さまと顔を合わせる機会は少なくても、お客さまのことを一番に考え仕事をしています。
「牛一頭一頭サシが違うんで、同じ部位でも、肉のかたさによって厚みを変え、盛り付けを変え、脂部分を入れすぎないなど、お客さまに次もまた手に取ってもらえるよう、パック肉ひとつでも気は抜けません」。
最近は出荷業務や海外から来た技能実習生への指導もこなす、まさに精肉加工チーム期待のホープです。
「毎日仕事が楽しくて仕方ないですし、もっともっと技術を磨いて、さばきを極めたいです」。
前職の経験を活かして大活躍!顧客開拓に力を注ぐ。
前職のキャリアを活かし、活躍しているのが藪野さん。通信販売のウェブデザインから、キャッチコピー考案、商品企画、受注業務などを担当し、新規顧客開拓に力を注いでいます。
「お客さまと一番近くにいながら直接顔は見えないので、また注文したいと思ってもらえるよう、メールのやりとり、電話の応対には細心の注意を払っています」。
お客さまが商品を手にしたときのシーンを想像しながら、ウェブページをつくっていくという藪野さん。
「商品の安さやお得感をうたうことはしません。扱っているのは高級な近江牛ですから、商品の良さを伝えるとともに食べ方の提案もしています。お昼の休憩時間などには、他部署の皆ともコミュニケーションをとって、次の商品企画にもつなげています」。
実際に店舗で接客している社員の方にも伺いました。
お客さまに近江牛の魅力を伝えていきたい!
地元で働きたいとの思いから、新卒で入社した番野さん。入社2年目で店長代行に大抜擢され八幡堀店の店舗を任されたのち、今期から平田店のチーフとして接客と販売スタッフの指導をしています。
「もともとは、いちお客さんとして、平田店に買い物に来ていました(笑)。色々チャレンジさせてもらえるのは自分の励みにもなっていますし、もっともっとお肉の勉強をして、お客さまに近江牛の魅力を伝えていきたいです」。
周りに感謝しながら頑張って、千成亭ファンを増やしたい!
番野さんと同様、入社4年目にしてすでに飲食部門のチーフの中村さん。接客、シフト作成、パソコン作業、会議書類の作成などの店舗管理を任され、柔軟かつ斬新なアイデアで店舗をリードしています。
「店舗の中でもカジュアルなお店なので、千成亭ファンになってもらえる入り口になればいいなと思っています。観光のお客さまが多く、忙しいときは他店舗から応援に来てもらったり、人に恵まれているなと思うので、周りに感謝して私もまだまだ頑張っていきたいです」。
これから求める人材について、最後に人事担当の方にも話を伺いました。
求める人材は何事も楽しめる人!
「採用面接では、これまで経験されてきたこと、人生観、その経験をこの会社でどのように活かしてもらえるかというのを、できるだけ詳しく聞くようにしています」。
入社当初は店舗で接客を担当していた種田さん。その後、営業部門に異動し、10年前から総務部の人事担当として、採用の面接や研修の実施などをしています。
「求める人材は何事も楽しめる人。私がそうだったように、この会社ではいろんなことを経験させてもらえます。自分の中の新しい引き出しが開くかもしれない。とりあえず、何でもやってみよう!そう思える人が向いていると思います」。
そんな千成亭風土では、現在、レストランなどの店舗サービスを行う人材を募集中!
「彦根を気に入って県外から移住され、当社で10年ほど働かれていたひともいます。アクティブな方で休日にはいろいろ出かけておられました。現在は故郷に帰っていますが、『今も彦根が恋しい』と言ってくださるほど彦根を好きになってくださいました」。
遠方からの就職には交通費上限変更や住宅補助などのサポートがあり、働きやすい環境が整った千成亭風土。スポーツやアウトドア好きが住むにも最適なこの場所で、仕事もオフも充実の毎日を送りませんか。
(文・濱崎 正子)
投稿日: 2019年5月31日
株式会社千成亭風土の求人詳細
法人名 | 株式会社千成亭風土 |
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募集業種 | 総合職(販売部門、飲食部門、製造部門それぞれのマネジメント職を目指していただきます) |
雇用形態 | 正社員 |
応募資格 | 学歴不問 |
求める人物像 | 地域貢献したい人、食べることが大好きな人 |
勤務地 | 滋賀県彦根市(9カ所)、長浜市(1カ所)、近江八幡市(1カ所) |
勤務時間 | 製造職:8:00~17:30(休憩90分)実働8時間 接客・調理職:10:30~20:30(休憩120分)実働8時間 販売・調理職:8:30~19:30の間の実働8時間(休憩45分、75分) |
給与 | 新卒採用:191,200円 キャリア採用:職務経験によって個別に決定します。 |
待遇 | 交通費支給(上限20,000円/月)、駐車場無料 選択制確定拠出年金制度あり(自由加入) 厚生年金、健康保険、雇用保険加入 社内レクレーションあり、従業員割引制度あり |
WEBサイト | http://www.sennaritei.jp |
メッセージ | 創業60年の当社は、地元が好きな人、食べることが好きな人たちばかりです。私たちと一緒に彦根を全国から人が訪れる街に盛り上げていきましょう! |
選考プロセス | 1)本サイト下部の応募フォームよりエントリーください。 2)1週間以内に弊社、担当者からご連絡いたします。(筆記試験のご連絡) <ご希望の場合、事前の会社見学も受け付けております> 3)筆記試験、書類審査実施 4)審査後、合否に関わらずご連絡いたします。 5)面接実施(2〜3回)※中途採用の場合面接は2回 6)面接後、合否に関わらずご連絡いたします。 7)職場体験トライアル開始(1週間程度) 8)採用決定 |
株式会社千成亭風土への応募について
1. ここで働いてみたい!という方
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