日本一大きな湖、琵琶湖。琵琶湖のある滋賀県では、湖の恵みをさまざまな形で味わう独自の食文化が大切に受け継がれています。
『木村水産株式会社(以下、木村水産)』は、琵琶湖にほど近い滋賀県彦根市で全国に先駆けて鮎の養殖を始め、そのおいしさを全国に届けている会社。自社の養殖場で大切に育てた鮎をはじめ、琵琶湖産の魚介で作った食品の製造と販売を通じて、琵琶湖の食文化を現代に伝え続けています。
逆境を逆手に成長を続ける鮎の専門店

木村水産の創業は1941年。初代木村庄一氏が全国に先駆けて鮎の養殖事業を始め、2代目が傷などで出荷できない魚の活用方法として加工販売を開始。現在は 3代目の木村泰造さん(現会長)、そして4代目の木村昌弘さんに引き継がれ、鮎をはじめとする湖魚の養殖から加工、販売、飲食業まで一貫して手掛けています。

「琵琶湖の恵みを感じるいつもの味」として地元で親しまれてきた木村水産が転機を迎えたのは、2020年。「鮎の出荷量が伸び悩む中で、何か魅力的な新商品を作らなければ!と考えて、滋賀県ならではの食材を使ったお惣菜の少量パックを作ったんです。せっかくの新商品だから今までと違う売り方をしようと考えました」。そんな悩みを解消するべく始めたネット販売が、コロナ禍で大ヒット。

1日10件ほどだった注文が、母の日ギフトをきっかけに200件に急増したのです!
ちょうどパッケージデザインに力を入れ始めたタイミングということもあり、東京にある滋賀県のアンテナショップでは「鮒寿し(ふなずし) お試しパック」が売り上げランキング1位を獲得。
これらの戦略により、コロナ禍でも売り上げを落とすことなく増収増益を継続し、逆境を逆手に取った新たな市場開拓で成功を収めました。
真面目に誠実に。会社の未来をともに切り開いてくれる人を募集

木村水産では「もう一度、日本の食卓に鮎を」をミッションに掲げています。
「過去30年と次の10年で、琵琶湖の水産業は大きく変わる」と話すのは社長の木村昌弘さん。たとえばこの2年ほどで、琵琶湖の小鮎は3分の2に減ったそう。これまでと同じことをただ続けているだけでは生き残れない。そんな思いから、木村水産では琵琶湖にとどまらず滋賀の食材をテーマにした商品開発、「木村鮎」ブランドの強化、飲食事業の拡大など、新たな挑戦を計画しています。

「一緒に働きたいのは、『誠実で真面目な人』。日々の繰り返しが大切な仕事だからこそ、まずは地道に、誠実に商品と向き合う姿勢を大切にしてほしいと思います。同時に、我々と一緒に新しいことに挑戦し、当社の未来を切り開いてくれる人に応募してほしいと思っています」

専務の木村有作さんは、「『おいしい』って一番身近な幸せだと思うんです。それを提供し、自分たちの幸せややりがいにつなげられるのが当社で働く魅力ではないでしょうか」と話します。
「目新しいことがしょっちゅう起こるような職場ではありませんが、丁寧な手仕事を続けることに喜びを見出せるような方に来ていただけたらと思います。会社としては、日本の鮎を海外に広めたいという夢もあります。鮎で世界一になりたいですね!」
社内の環境づくりについては、「従業員満足なしに顧客満足なし」と口をそろえるお2人。従業員やその家族を幸せにするために、物質面では給料や休暇の充実を、精神面ではお客さまを笑顔にできる喜びを、どちらも十分に体感できる環境作りにも取り組んでいます。
生き物相手の仕事は、試行錯誤の連続

水産部門で、魚の養殖と鮎の塩焼きを担当する伊藤さん。入社前は魚に関する知識も経験もゼロで、自分にできる仕事だろうかと不安もあったと言います。
「養殖のことは、ひたすら見て先輩から聞いて覚えました。魚はしゃべらないので、調子が悪くなっても何を求めているのかわかりません。去年この方法で上手く育ったのに、今年は思い通りの結果にならないなんてしょっちゅう。でも、目で見て成長がわかるし、試行錯誤した結果、大きく元気に育つと嬉しいです」
会社の魅力を尋ねると、「どんな時でも成長を続けられる戦略と実行力があること」と即答。これからの戦略や10年先の計画など、会社が今どこに向かっているのかを社長や専務からオープンに話してもらえることが、会社への信頼と安心につながっています。
子どもの頃から魚ひと筋。好きなことを仕事に

製造部門で調理を担当する奥戸さんは、高校と専門学校で水産を学んだ魚のエキスパート。
「子どもの頃から魚を釣るのも食べるのも好きで、『これが仕事にできたらいいな』と思っていました。当社の商品が他と違うのは、ほぼ全ての工程を丁寧に、手作業にこだわって調理していることではないでしょうか。決して楽な仕事ではないですが、手作業が多い分、自分自身の成長をすごく実感できて充実感が得られています」
多い日は1日あたり200〜300匹の鮎をさばくという奥戸さん。時には社長も同じ輪に入って作業をすることもあるそうで、手を動かしながら垣根なくいろんな話ができる職場は和気あいあいとしていて温かい、と話してくれました。
お客さまの「ここの小鮎しか食べられない!」が励みに

続いては、販売部門で働く小林さんと中川さん。
店頭での販売を担当する小林さんは、「昔から通ってくださっている地元のお客さまには、『もうここの小鮎しか食べられない!』と言われる方もおられます。接客で大切にしているのは、相手の目線に立ってよく話を聞くこと。接客は話すのが得意な人に向いていると思われがちですが、聞き上手な人こそ楽しめる仕事かもしれません」と笑顔で話してくれました。
ECサイトの運営を担当する中川さんは、「商品レビューに『おいしかったです』とか『贈りものにしたらとても喜ばれました』と書かれているのを見るとやっぱり嬉しいです。ちょっと大きな目標ですが、日本の米食文化を衰退させないために、木村水産として何かできたらいいなと思っています」と、自分なりの目標を見つけたことがやりがいにつながっているようです。
思いやりを持って、ものづくりを共にする仲間を募集中!

社員のみなさんは、働く部門が違ってもお昼の休憩時間などに自然と顔を合わせることが多いそう。
「年齢や役職に関係なく、とてもフラットで話しやすい」「気になることがあってもすぐに聞けるし、助けてもらえる」「親しみやすい人が多いのが当社のいいところ」など、気さくで温かい職場の雰囲気をみなさんが口々に伝えてくださったのが印象的でした。
木村水産では、人との関わりや思いやりを大切に、ものづくりに喜びを見出しながら共に未来を切り開いてくれる仲間を募集しています!
(文:林由佳里、撮影:立澤竜也)
木村水産株式会社の求人詳細
企業名 | 木村水産株式会社 |
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募集職種 | 調理スタッフ(うなぎ専門店) |
雇用形態 | 正社員 |
応募資格 | 普通自動車第一種免許 調理師などの免許不要、調理未経験の方でも丁寧に指導します。 |
求める人物像 | 真面目で誠実な人材を求めています。 |
勤務地 | うなぎや源内(滋賀県彦根市本町2丁目1番6号)、他に本社(滋賀県彦根市後三条町725)での加工作業もあり。 |
勤務時間 | 9:00-19:30(休憩150分含む) 飲食店勤務ではありますが、毎週定休日火曜日と月曜日は昼営業のみ(繁忙期、祝日は別)。年間休日105日でシフト制ですが週休2日制と働きやすい職場です。 夜も営業時間は8時までと比較的早く仕事を終える事が可能。繁忙期と閑散期があるため変形労働時間制を採用していますが、休日等はシフト制にて週休2日制(年間休日105日)。 また、入社6カ月後から有給休暇取得可能、有給取得の積極奨励しています。時間外勤務あり(定額残業、定額を超える場合超過分支給) |
給与 | 固定残業代あり:月給 ¥220,000 〜 ¥275,000は1か月当たりの固定残業代¥14,000〜¥18,000(10時間相当分)を含む。10時間を超える残業代は追加で支給します。 昇給年1回、賞与3回(夏季・冬季ほか会社決算に連動して3月に決算賞与あり。) 10時間の固定残業支給(10時間を超える場合は超過分支給)、通勤手当上限15000円 家族手当(配偶者1万円、第1子5千円、第2子以下3千円) 昇給・昇格あり |
待遇 | 試用期間2か月有り、交通費支給 社会保険完備(厚生年金、健康保険、雇用保険) 勤続年数に応じて表彰金制度あり。本社に隣接するスポーツクラブの会員優待制度あり。 |
WEBサイト | https://www.ayukimura.co.jp/ |
メッセージ | 私たちは、琵琶湖の恵みを活かし、良き伝統や技術を育み「手しごと」を大切にしています。そして、私たちを必要としてくださるお客様のために、何ができるのかを常に考え続けていきたいと思っています。 自然や伝統、技術を活かすことはもちろん、ここではたらく「ひと」を第一に考え、「活かし育む」環境の中で、共に時代を切り拓いていきませんか? |
選考プロセス | 1)本サイト下部の応募フォームよりエントリーください。 2)1週間以内に弊社、担当者からご連絡いたします。(面接・筆記試験のご連絡) <ご希望の場合、事前の会社見学も受け付けております> 3)面接、筆記試験実施 4)面接実施(2回) 5)面接後、合否に関わらずご連絡いたします。 6)採用決定 |
木村水産株式会社への応募について
1. ここで働いてみたい!という方
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