「近畿の米蔵」と呼ばれる滋賀県。中央に琵琶湖がある滋賀県は環境への意識が高く、自然への負荷を減らしながら作物を育てる「環境こだわり農業」への取り組みは、なんと日本一なんです!
滋賀県湖南市にある『園田商事株式会社』(以下、園田商事)は、おいしく安心安全な農作物をたくさんの人に届けたい!という思いから、肥料の販売や米の流通を通して地域の農業を支える農業のサポーターです。
肥料の販売から、生産者をトータルで支えるパートナーへ
園田商事の始まりは、1952年。戦後の食糧不足を経験した創業者の園田武夫氏が、「これからの時代、社会に喜んでいただけることは何だろう」と考え、食糧生産の現場を支える「肥料の販売」に着目したのが、園田商事ができたきっかけです。
農家の人々に肥料を売るうちに、「良い作物を作るには、まず良い土を作らねばならない」という考えに至ります。そこでメーカーなどから協力を得て、生産者への指導販売を開始。肥料をはじめとする農業資材の販売から効果的な使い方、作物を育てるためのアドバイスまでトータルで行う会社へと成長していきます。
県内には米の生産者が多く、園田商事のお客さんも98パーセントが米農家。さらに多くの方面から生産者を支えたいと、1996年からは米の買い取り、販売も始めました。県内のスーパーには「集荷・低温保存・精米元 園田商事」と書かれたさまざまな種類の『滋賀こなんまい』が並びます。
お客様にも、社員にも喜ばれる会社づくりを
事務所のドアを開けると、社員のみなさんの「こんにちは!」という明るい声に迎えられます。
「数年前から若手社員の育成に力を入れていて。新卒や他業種からの転職など経歴はさまざまですが、若手チームで意見を出し合いながら活躍してくれています」と笑顔で話してくれたのは、社長の髙橋久夫さん。
「園田商事の特徴は、肥料や農業資材の販売はもちろん、農業に関する技術指導から経営支援、米の買い取りまで一貫して行っていることです。農業の世界はどんどん進化していますから、ベテランの農家さんでもわからないことが日々出てきます。そんな時、すぐ身近にいる相談相手として情報提供やアドバイスを行うのが当社の仕事です」。
生産者のパートナーともいえる役割において、大切なのは信頼関係を築くこと。肥料の納品に行ったついでにサッと掃き掃除をして帰ってくる、会えなかった時は商品に使い方の書いたメモを添えて置いてくる。創業時から続けられてきた相手を思う心遣いが、今の園田商事にも生きていると髙橋さんは言います。
社長として大切にしているのは、人に喜んでもらえる会社をつくること。これはお客様にはもちろん、社員に対しても考えていることです。「少し前までは、大学まで出てわざわざ肥料屋に勤める人はいませんでした。当社では社員の意見を積極的に取り入れ、新しい方面へと業務の拡大も進めており、今では何名もの大卒の社員が活躍してくれています」。滋賀の若者たちにとって、地元にいながら上場企業並みの収入がもらえ、仕事も楽しいと思われる会社をつくることが髙橋さんの目標です。
仕事を早く覚えるコツは、たくさん質問を受けること
今回、園田商事が募集するのは、生産者の農業をすぐ側でサポートする営業職員。苗を植える前の土づくりから作物の育て方、病気の対策や収穫まで1年を通して一緒に計画し、支援する仕事です。
入社後の仕事について、採用担当者の園田武史さんに聞きました。「最初の1年間は先輩社員と一緒にいろんな生産者さんを回り、農家の1年を見て学んでもらいます。翌年は1年目に見たことの答え合わせをしながらひとりで足を運ぶ先を増やし、3年目からは徐々に担当エリアを持ち始めてもらいます。2〜3年で独り立ちできるようみんなでサポートしますので、営業や農業の経験が全くない人も安心して応募してください」。
農業の知識は働きながら身につけていくそうで、いろんなことを早く覚えるコツは、お客さんからたくさん質問を受けることだそう。そのためには生産者の元にたくさん足を運び、たくさんの田んぼを見て、稲のいろんな症状を見ること、同時に生産者に気に入ってもらい、相談される存在になることが重要です。
日中はそれぞれが担当エリアに出向いている分、みんなが集まる朝や夕方は、ワイワイといろんな話をすることが多いのだとか。体調不良や急用の時は全員でフォローし合える体制ができていて、気兼ねなく休みが取れるのも園田商事のいいところです。
生産者の年収を左右する責任重大な仕事。その分、やりがいも大きい
「僕らのお客さんは農業を生業にされているので、作物のでき具合がそのまま年収に直結するんです。その時々の自分の判断がお客さんの生活を左右すると思うとプレッシャーを感じますが、アドバイスや提案がうまくいって喜んでもらえた時は、ものすごくやりがいを感じます」と話してくれたのは、営業担当者の高垣雄気さん。
70件ほどの生産者を担当し、70代のベテラン農家さんからの電話にも「でんちゃん、こんにちは!」と応答する仲の良さです。農家さんはどんな人が多いですか?という質問には「僕のことを、頼んだらなんでも出すドラえもんみたいに思ってるんですよ(笑)」と答えながら、嬉しそう。
今はちょうど収穫の時期で、トラックで農家さんの元に行き、米を集荷してまわっている最中だとか。園田商事は、小売店では数少ない低温倉庫と精米設備を完備している会社で、これだけの設備があるからこそ、秋に集荷した米を新鮮なまま保管し、精米したての白米を1年を通じて販売することができるのだそうです。
生産者とは、収穫というゴールを一緒に目指す仲間のような関係
今年で入社2年目、社内で一番の若手という坂瑛登 (さかあきと)さんは、学生時代のアルバイトから正社員として入社したスタッフのひとり。
「ここで働くまでは、農業といえば作物を育てる農家さんのイメージしかありませんでした。それがアルバイトで米の回収などを経験したことで、農業に関わるいろんな仕事があることを知って。こうやって農家さんに寄り添って役に立てる仕事もあるんだ、と興味を持ちました。社員になりたいと思った決め手は、先輩のみなさんがすごく話しやすく、親しみやすかったことです」。
生産者には若い人も多く、新しい方法や技術を積極的に取り入れている農家さんから、5年先、10年先の未来の話を聞くのも楽しいという坂さん。お客さんとは、「年に1度の収穫に向けて、作戦を立てながら一緒にゴールを目指す仲間のような関係」だそうです。
季節ごとに表情を変える田園風景は、最高の癒し!
園田商事では、できるだけ無駄を出したくないという思いから、精米の過程で出る米ぬかを活用した肥料の開発に協力するなど、最先端の取り組みも行っています。滋賀県の農業を舞台に、新しいことにどんどん挑戦している元気な会社があるのは嬉しいですね!
お話を聞く中で、「配達や集荷に行く道すがら、季節ごとに緑や金色に変わる田園風景を眺めるのが最高!」と、みなさんが口々に言われていたのが印象的でした。
豊かな自然と温かい仲間に囲まれて、活気ある農業の現場で働いてみませんか?
(文:林由佳里、撮影:宮村正徳)
園田商事株式会社の求人詳細
企業名 | 園田商事株式会社 |
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募集職種 | 営業職 =営業先(農業者・緑化管理者)、形態(新規及びルート) ※配送業務含む |
雇用形態 | 正社員 |
応募資格 | 中型車運転免許(MT)、フォークリフト講習 ※入社後取得補助あり |
求める人物像 | 元気よく挨拶ができる人、人の笑顔の為に努力できる人 |
勤務地 | 滋賀県湖南市朝国205番地 JR草津線三雲駅より徒歩20分 |
勤務時間 | 8:15~17:15 昼休憩1時間 シフト制、年間休日100日 |
給与 | 新卒採用:26万円/月+各種手当て ※昇給有り(1回/年)、賞与有り(2回/年) ※固定残業代25時間含む 中途採用:ご相談下さい。 |
待遇 | 交通費支給(距離に応じて) 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 資格取得や研修費用の補助 |
WEBサイト | https://www.maruesu-group.co.jp/sonoda/ |
メッセージ | 地域の農業や緑化のサポートをするのが私たちの使命です。 地域の笑顔を一緒に築いていきましょう。 |
選考プロセス | 1)弊社ホームページのお問合せフォームよりご連絡下さい。 2)一週間以内に担当者よりご連絡いたします。 3)書類審査実施 4)審査後、合否に関わらずご連絡いたします。 5)一度来社頂き、面接・会社案内・職務説明実施 6)面接後、合否に関わらずご連絡申し上げます。 7)職場体験(3日程度) 8)採用決定 ※入社後試用期間3ヵ月有り。 |
園田商事株式会社への応募について
1. ここで働いてみたい!という方
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2. 応募する前にもう少し詳しく知りたい、相談したい方
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