『ヤンマー』と聞いて思い浮ぶのは、トラクター? 船? エンジン?
“ヤン坊マー坊天気予報”や、“セレッソ大阪”なんて人もいるかもしれません。
誰もがその名を知る『ヤンマー』。実は滋賀にとても深い縁のある企業だということをご存知でしょうか。
100周年を機に、日本を代表するクリエイティブディレクター・佐藤可士和氏を起用して企業理念やロゴを刷新。スポーティーなトラクターやスタイリッシュな作業着を発表したり、本社社員食堂を週末限定で一般に開放したりと、なにかと話題を集めている『ヤンマー』はどんな会社なんでしょうか?
長浜市の湖岸沿いに立つ「びわ工場」でお話を伺ってきました。
実は滋賀県に縁のある会社って知っていましたか?
一般的には農業機械や建設機械のメーカーとしてのイメージが強いヤンマー。実際には「エンジンメーカー」として、農業・建設機械以外にも、発電機や船舶など、わたしたちの暮らしを支える産業用機械の、まさに心臓を作っている会社なんです!
本社も創業も大阪なので、滋賀県の会社と言うと語弊がありますが、創業者の山岡孫吉は現在の滋賀県長浜市の生まれ。貧しい農家で育ち、厳しい農業の仕事を機械化して農家を少しでも楽にしたいという思いで、世界初のディーゼルエンジンの小型化に成功しました。
今では世界的なエンジンメーカーにまで成長しているヤンマーですが、意外にも上場企業ではなく同族経営のオーナー企業。創業者・孫吉の故郷に貢献したいという思いは今も強く引き継がれていて、2013年には創業者の故郷でヤンマーを知ってほしいと長浜市に“ヤンマーミュージアム”もオープンしています。
湖北地域を車で走っていると、ヤンマーのロゴが入った建物をたくさん見かけますよね。ヤンマーの中央研究所や各工場だけにとどまらず、関連企業も含めると、この地に実に多くの雇用を生み出してくれている滋賀になくてはならない会社なんです。
胸を張れる仕事ができる!次に目指すは世界一のエンジン
ヤンマーのものづくり現場について、ショベルやトラクター、発電機などに使われる小形エンジンの開発部でエンジン設計を担当する内堀正崇さんにお話を伺いました。
「このエンジンは俺が開発したんだと、胸を張って言えるんです」と目を輝かせて話す内堀さん。
内堀さんがヤンマーに転職したのは3年前。前職では大手自動車メーカーで生産技術部の仕事をしていましたが、ずっとやってみたかったエンジンづくりへの夢を追いかけて転職を決意したといいます。
なんと内堀さん、転職早々エンジン開発の新規プロジェクトにメインで携わることになり、自分が会社の将来を担っていると実感するようになりました。
「分業化が進んでいる自動車メーカーだとそれぞれの専門分野の人が関わってエンジンを開発するのですが、ここでは良くも悪くもひとつのエンジンに自分がすべて関われます」とすごく楽しそうに話してくれました。
もちろんそれには全体を見れるだけの知識が必要。また、関係する社員やサプライヤーをまとめる苦労も伴いますが、それ以上に「このエンジンを自分が開発した」と言えることがエンジニアとしてのやりがいに繋がっているのだそう。
やりたいという強い思いがあれば自由に任せてくれる社風や、違う部署ともコミュニケーションをとりやすいという雰囲気が、内堀さんにとって働きやすい環境でもありました。
内堀さんが次に目指すのは、ヨーロッパでも戦える世界一のエンジンをつくること。技術力以上に、夢や思いの強さが形に結実する、そんな現場の姿が垣間見えたような気がします。
ほど良い緊張感の中で求められるクリエイティビティ
次にお話を伺ったのは、生産部の松延有祐さん。松延さんも内堀さん同様キャリア入社で、前職では電気メーカーの生産技術部に所属していました。
「ここで踏み出さないと、新しいことに挑戦することができなくなる」と常に新しい技術や経験に貪欲な松延さん。前職での大掛かりなプロジェクトの完了を機に転職を考えるようになりました。
機械加工技術や組立技術など自身の経験が生かせる環境を求めて、面接に訪れたヤンマー。そこで待っていたのは、明るい会社の雰囲気と話しやすい面接官との出会いでした。
「面接では生産技術について、自分の持てる技術、知識で語り合うことができ、素の自分がだせた。この会社で働きたいと直感しました」。
生産技術の仕事は、エンジンの生産状況に合わせて最適な工場を構築すること。設備はもちろん人の動きに至るまで、生産に関するすべてを把握しなくてはならない仕事です。
「昔から数学が好きで、自分なりの法則を考えるのが楽しいんです」。頭の中で工場全体の動きを予想し、それを法則化して計画に落とし込む。
エンジン開発の内堀さんもそうでしたが、個人の裁量で出来ることが多いからこそ、程よい緊張の中で高いクリエイティビティが発揮されているのかもしれません。
アウトドアにショッピングも充実!滋賀で暮らすということ
現場の二人からは終始、充実した雰囲気が伝わってきましたが、プライベートはどうなのでしょうか。
まずは滋賀県出身でUターンの内堀さん。家庭では二児の父です。「滋賀は琵琶湖も山もあるので、夏はアウトドアにバーベキュー。あとはショッピングモールも多く、車があれば不自由しません」と滋賀県での暮らしを満喫している様子です。ドライブが好きな内堀さんにとって、琵琶湖の側に位置するびわ工場まで、湖岸道路を走って出勤するのも楽しみの一つです。
一方福岡出身で、転職を機に滋賀に移住した松延さんも「こっちに来てからウィンタースポーツやゴルフを始めました」と滋賀暮らしを楽しんでいるようです。名古屋や大阪など都市圏へのアクセスの良さも気に入っているとか。
サポートも充実!滋賀県で世界一のエンジンを一緒につくりませんか。
最後にお話を伺ったのは、人事労政部の淡路さん。淡路さんからは会社の様々な取り組みや、求めている人材について教えていただきました。
「住まいのサポートは、手厚いと自信を持って言えます」と淡路さん。規定はありますが借り上げ社宅制度では約6割も会社が負担してくれるそう!
立派なマンションのような独身寮は、きれいで快適と従業員からも評判です。
リーズナブルで栄養バランスも考えられた社員食堂や、社員の家族も一緒に楽しめるレクリエーション「ヤンマーフェスタ」など、話を聞いていると会社が従業員へ利益を還元したいという気持ちが伝わってきます。
求める社員像については「自分で何か生み出したい、新しいことに挑戦したいという強い思いを持っている人。そういう人が活躍できる職場です」との答えが。先に話を聞いた現場の二人が同じ内容のことをやりがいだと答えていましたね。
スポーツ活動にも積極的なヤンマーらしく、過去には社員によるサッカー大会「ヤンマーグローバルカップ」というものも開かれていたそうです。全世界のヤンマーの拠点で予選を行い、勝ち抜いたチームがキンチョウスタジアム(セレッソ大阪の本拠地)で決勝戦を行うという、まさにリアルワールドカップ!なんともユニークな取り組みです。
現在は全社員とその家族が楽しめるようにと、年に1回「ヤンマーフェスタ」というお祭りを開いているそう。社員を楽しませたい、喜ばせたいという想いが伝わってきますね。
世界初の小形ディーゼルエンジン開発から、ディーゼルエンジンの進化を牽引してきたヤンマー。世界中でますます厳しくなる排ガス規制により、今後は一層高い環境性能も求められていきます。
そうしたヤンマーの終わらない世界への挑戦を、一緒に戦っていきませんか?
(文・宇留野 元徳)
投稿日: 2018年3月16日
ヤンマー株式会社の求人詳細
法人名 | ヤンマー株式会社 |
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募集業種 | キャリア採用: 開発設計、生産技術、品質管理(エンジン事業本部 / 小形エンジン統括部) その他滋賀エリアでは中央研究所(米原)のエンジニア募集もございます。 |
雇用形態 | 正社員 |
応募資格 | 高専卒以上 業界未経験可、経験者歓迎 |
求める人物像 | チームで連携し業務を推進することが好きな方 |
勤務地 | 滋賀5地区事業所(びわ工場、木之本工場、伊吹工場、大森工場、長浜工場) 中央研究所 |
勤務時間 | 8:00~16:30(職種により交代制、フレックス勤務 有) 完全週休2日制(土日休)、年末年始休日、夏季休日 特別休暇(慶弔など)ほか 年間休日128日(2016年度実績)※事業所により異なる |
給与 | キャリア採用:経験考慮のうえ、弊社給与基準に準ずる +家族手当、交通費補助(昇給/年1回、賞与/年2回) |
待遇 | 福利厚生:各種社会保険、育児休暇制度、介護休暇制度、財形貯蓄、退職金制度、クラブ活動、保養所など 教育制度:階層別研修、機能別研修、選抜研修、TOEIC、通信教育など |
WEBサイト | https://www.yanmar.com/jp/ |
メッセージ | 滋賀県は仕事と生活のバランスが取りやすい環境です。 社内の自由闊達な雰囲気の中で、ヤンマーの次の100年を共に作り上げませんか? 皆様のご応募をお待ちしております! |
選考プロセス | 1)本サイト下部の応募フォームよりエントリーください。 2)応募後1週間以内に、当社への応募窓口をしております「株式会社タイズ」より、メール・電話にてご連絡をさせていただきます。 3)書類審査 4)審査後、合否に関わらずご連絡いたします。 5)面接実施(2回)※一次面接日以前に適性検査を受検いただきます。 6)面接後、合否に関わらずご連絡いたします。 7)内定 |
ヤンマー株式会社への応募について
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