農業の仕掛人!枠にとらわれないアイデアで、未来を楽しく。/株式会社トオツカ種苗園芸

遠塚社長

滋賀県内でも少しずつ増えてきている若手農家。
『脱サラ農業』や『農業女子』という言葉も、浸透してきました。

しかし、新しく農業を始めたいと思った人はどうすればいいのでしょう。
農地は?作物をつくるノウハウは?

その問題に真っ向から取り組んでいる、小さな種苗屋さんが草津市にあります。
種苗屋さんって種を売ったりするだけじゃないの?なんて疑問を抱きながら、作業現場に伺いました。

もくじ

種苗を売るだけではない!農業の仕組みづくりをお手伝い

組み立て中のビニールハウス
今回はビニールハウスの組み立て作業中に、トオツカ種苗園芸の四代目・遠塚茂樹さんを突撃取材しました。
骨組みの隙間から見える青空が眩しく、心地よい風が吹き抜ける職場に思わず「羨ましい~」と取材陣から声が。

遠塚社長2
こちらが四代目・遠塚茂樹さん。農業というよりアーティストを思わせるようなオシャレな風貌です!

種苗屋さんのお仕事って主にどんなことをされるのですか?
「大手種苗メーカーから買い付けた種や苗を、生産者さんへ卸す問屋のような仕事です。ビニールハウスなどの農業資材の販売もしています。でも、うちの一番の売りは農業の仕組みづくりの部分なんですよ」と、意外な答えが返ってきました。
メーカーと生産者を結ぶのが問屋の役割。両方とお付き合いがあるので得る情報量が多いため、「そこを活かして生産者の側に立って、どうすれば儲かる農業が実践できるのか」を提案していくのが種苗屋の使命だと感じているそうです。

ビニールハウス
具体的にどんなことをしているのでしょうか。
脱サラして農業をしたいと思ったとしても、当然ながらなんのツテもなければ農地の確保もできません。何から手をつけていいかもさっぱりわかりませんよね。
そんなときは市やJAに相談にいくのが一般的ですが、トオツカ種苗園芸に相談すれば、現場目線で解決できることが多いそう。
「生産者さんから休耕されている農地を聞いて直接交渉することもできます。この地域だとこの種でどれくらい収量があるかなど、それまでの経験やデータに基づいて経営計画をたてるお手伝いなんかもできますよ」と力強い言葉が飛び出しました。

 

種苗屋だからこそできる就農支援や、農家へのアドバイス

なるほど!これは普段から生産者さんの近くにいる種苗屋だからこそできる就農支援ですよね。
こういった取り組みは全国的にもまだ珍しく、取引先は県内だけでなく、北海道から鹿児島まで全国各地にあるそうです。

現場で遠塚さんと親しそうに話されていた農家の川中さんにもお話を伺ってみました。

川中さん

トオツカ種苗園芸とは、なんとお祖父さんの代からのお付き合いなのだそう!
「付き合いが長い分、信頼関係があるし、歳も近いのでいろいろ無理も頼みやすい(笑)。新品種などの情報もたくさんもっているので、いろいろ相談させてもらっています」とのこと。

つい先日も、その地域でとれる野菜をブランディング化したいという相談が遠塚さんにあったそうです。
「○○産とわかるようにオリジナルキャラクターを作って目印にしようかなんて話がでていたから、農業を盛り上げるのはそういうことではないと進言したんです」と遠塚さん。
それよりもその地域独特の寒冷な気候を利用して、野菜の流通が少なくなる端境期にだす野菜を作って売るなど、きちんと収益がでる農業を考えるべきだと考えます。
「農家の人達が目の前のことに一生懸命で周りが見えなくなってしまった時に、一歩ひいたところから見ている僕らが、違う切り口で意見をだすことで活性化につながればいいなと思っています」。

農家さんと作業中

農家さんから強い信頼を得ている遠塚さんですが、なんとこの仕事を始めたのは5年前!お祖父さんが始めた種苗業ですが、茂樹さんは家業を継ぐつもりはなかったのだとか。
「違う道を目指していたのですが、祖父の葬儀のときに父親が泣いたんですよね。その涙を見て僕の中のスイッチがはいったというか…。僕がやらなければ!と覚悟をきめました」。
それから千葉県松戸市の種苗メーカーで農業のいろはを学びます。そして、日本の農業は盛り上げ方次第でまだまだ可能性のある分野だと気づいたそうです。

遠塚さんの話す様子

「僕らは種苗屋の中でいえばまだまだ小さい会社です。でも小さいからこそ柔軟に動けるし、僕らの熱意を直接生産者さんに届けられる。そこが信用してもらえる重要な要素じゃないかな」。
遠塚さんの眼差しから、真剣さが伝わってきます。

 

活躍の場は日本から世界へ!一緒に農業の未来を切り拓きませんか?

稲穂とビニールハウス

トオツカ種苗園芸で現在募集されているのは、一緒に農業を盛り上げたいという同じ志を持つ仲間。
知識や技術は入社後に習得していけばいいので経験は問いません。なにより熱意のある人が求められています!

「日本の農業技術は世界トップ水準。今後は世界にも日本の農業を売りだしていきたい」という大きなビジョンも。
日本の農業に誇りをもって、仕事の現場は海外にも広がっていきそうです!

4年前に大卒で入社した田中裕馬さんは、入社後すぐに遠塚さんと中国へ栽培指導に行ったそうです。

田中さん

中国ではメロン栽培を指導していました。
「最初はなにもわからずがむしゃらだった気がします。色々やっていくうちに知識も増えて、頼ってもらえるようになったときがやっぱり嬉しいですね」。
農家さんには田中さんの父親や祖父世代の人も多く、コミュニケーションがうまくとれれば息子のように可愛がってもらえることもあるそうです。

作業中

農家さんのお手伝いをすることも多いので体力は必要ですよ!
じっとしているより、体を動かすのが好きな人が向いているかもしれませんね。

春・秋はビニールハウスの貼替えなどで忙しくなるそう。
「休みも決まった通りにとることは難しいですが、そこは雨の日に休むとかうまくやりくりしてもらえれば…」と遠塚さんは話します。
体力的にはきついかもしれませんが、季節の移ろいや自然の力を肌で感じることができる仕事ともいえますね。

 

夢は大きく、チャレンジは始まったばかり

ビニールハウス2

滋賀県は農業従事者の比率が高いのに対し、1軒あたりの圃場面積は低いという調査結果。これは農業が生活を担う仕事につながっていないことを示しています。
「僕は儲かる農業の仕組みを作って、農業を志す人に夢をもってほしいと思っています。農家さんと一緒に上を目指していきたいですね」。

仲間求む

遠塚さんたちのチャレンジはまだ始まったばかり。
未来の農業を作る仕掛人に、あなたもなってみませんか?

(文・福本明子)
投稿日: 2017年12月2日

 

株式会社トオツカ種苗園芸の求人詳細

企業名 株式会社トオツカ種苗園芸
募集業種 全般
雇用形態 正社員 ※3か月間の研修期間
応募資格 未経験可・経験者優遇
求める人物像 素直で真面目な人
勤務地 滋賀県草津市大路1丁目15-59 JR草津駅より徒歩5分
勤務時間 基本 9:00~18:00(9h拘束で1h休憩)
休日:6日/月 ※お盆・正月休み
給与 200,000円+各種手当て~ ※年1回昇給 応相談
待遇 交通費全額支給・社会保険・雇用保険 応相談
WEBサイト http://www.theagri.co.jp
メッセージ 未来の農業を一緒に作りましょう。
選考プロセス 1 )本サイト下部のエントリーボタンからエントリー
2 )履歴書・職務経歴書を指定メールアドレスまで送信してください。
3 )書類審査後、採用不採用に関わらず2週間以内にご連絡いたします。
4 )メールにて面談日時を相談の上、決定。
5 )一次面談を実施
6 )面談の結果を全ての方にお知らせ
7 )採用決定

 

トオツカ種苗園芸への応募について

1. ここで働いてみたい!という方

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遠塚社長

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