素材を輝かせ、自分も輝く!酒粕を使った『湖のくに生チーズケーキ』で滋賀の魅力を世界へ発信/工房しゅしゅ/社会福祉法人あゆみ福祉会

工房しゅしゅ

滋賀県の発酵食品といえば『鮒ずし』が有名ですが、最近は新しい発酵スイーツが注目を集めています。その名も『湖のくに生チーズケーキ』。

滋賀県を代表する6つの酒蔵の酒粕を使った生チーズケーキで、蔵ごとの風味が凝縮された酒粕がクリームチーズとともに熟成され、新たな香りと味わいを醸し出す絶品スイーツです。

そんな酒粕を生かした新感覚の発酵スイーツを次々と生み出しているのは『工房しゅしゅ』。
店名の『しゅしゅ』は、フランス語で『お気に入りのもの』という意味のchouchouと、日本語の『酒酒』に由来しています。

もくじ

“お父さんのためのチーズケーキ”が『世界にも通用する究極のお土産』に!

お店があるのは、のどかな田園風景が広がる東近江市。
2015年にオープンした工房兼ショップで、製造責任者の奥田美咲さんにお話を伺いました。

責任者の奥田さん

『工房しゅしゅ』の運営母体は『社会福祉法人あゆみ福祉会』で、工房のはじまりは福祉作業所で働く利用者の賃金アップをめざしたものでした。 作業所の一角の6畳ほどのスペースで、オリジナルスイーツ作りからスタートしました。「男性向けのスイーツが少ないよねということから、コンセプトは『お父さんのためのケーキ』だったそうです。」と奥田さん。それは奥田さんが入社する少し前の話でした。

“お父さん=お酒好き”から、酒粕に着目。酒粕を使ったクッキーやシフォンケーキなどの試作品づくりが続きましたが、焼くと酒粕の匂いが気になることから、同じ発酵食品のチーズを使ったケーキにたどり着きました。

お猪口に入った生チーズケーキ

この“酒粕×チーズ”の組み合わせがベストマッチ!新しい発酵スイーツの誕生です。

6つの地酒

「蔵元によって日本酒に個性があるように、酒粕にも蔵元の個性がでます。地元の老舗酒蔵さんの協力のもと、6種類の酒粕を使い“きき酒”ならぬ“きき酒粕”ができる生チーズケーキを展開しました。」

酒蔵のロゴが入ったおちょこをパッケージにした可愛らしさもうけ、発売からわずか1年後の2013年、観光庁主宰『世界にも通用する究極のお土産』に選定されました。

数々の受賞実績
これは全国でも9品しか選ばれていない、国がお墨付きをつけたまさに究極のお土産!これをきっかけにマスコミで紹介されることも増え、数々の賞も受賞。滋賀のお土産として認知されるようになりました。

 

実家帰省中に突然訪れた転機。地元の食材を使った新しいスイーツ作りに日々奮闘

そうなると忙しすぎて現場は製造が追いつかない状況に…。そんなときに声がかかったのが奥田さんでした。「母親が工房の責任者と知り合いだったので、少し手伝ってほしいと頼まれて…。ちょうど仕事を辞め、海外にでも行こうかと思っているときだったので、ほんの少しの期間のボランティアのつもりでした」と奥田さん。

それまでは、京都のイタリア料理店で朝から晩まで働きずくめの毎日を過ごしていた奥田さん、しばらくゆっくり過ごそうと実家に帰省しているときのことでした。

作業風景

「レストランと同じ要領で作業を進めていたら、周りの人から段取りがいいと驚かれたりして。自分では当たり前と思っていることでも、場所が違えば喜んでもらえることもあるんだと気づきました。」

奥田さん、それまでは地元から離れることばかり考えていたといいます。京都や奈良、ニュージーランドなどを転々とし、海外への移住も視野にいれていたそう。けれど、工房しゅしゅで必要とされ、製造販売だけでなく商品開発にも携わらせてもらううちに気持ちに変化が現れてきました。

生チーズケーキの説明

「いい意味で適当というか、野放しというか…(笑)。いろいろ任せてくれ、新しい商品を考えたり、東京のイベントに出店したりするうちに仕事が面白くなってきて。新しいお店のオープンと同時に正社員登用され製造責任者になりました。」

そんな奥田さんを中心に、『工房しゅしゅ』ではそれまで陰の食材だった酒粕や、広くは知られていない地元の食材に光を当て、一人でも多くの人に滋賀の魅力を伝えたいと、日々素材と向き合い続けています。

 

こだわりたっぷりで本格的な味わいがずらり!商品の一部をご紹介

しゅしゅの店内

明るく清潔感たっぷりの店内には、奥田さんも開発に携わった『工房しゅしゅ』の商品がずらり!
その一部をご紹介しましょう。

焼きチーズケーキ

ふっくらとした食感となめらかな口どけを実現した焼きチーズケーキ。酒粕の風味がほんのりと香る優しい味わいのお菓子です。

ずらりと並ぶ商品

酒粕のアーモンドクリームを使ったイチゴのタルトや、酒粕ティラミス(クリスマス限定)、その他にも酒粕の可能性を求め、季節限定で新しいスイーツが登場します。

麩ラスクなど

酒粕だけではありません。2016年には滋賀県名産の四角いお麩「丁字麩」を使ったラスクも誕生。酒粕、土山のほうじ茶、安曇川のアドベリー、東近江のレモン、安土のはちみつなど、滋賀で育まれた素材を使った5種類の味が楽しめます。

そして、奥田さんが入社当時から構想を温めていたバターサンドも完成しました!「酒粕とバタークリームは絶対に合うと思ってたんです!」
バターのコクと酒粕の芳醇な香り、そこにセミドライした完熟いちじくの甘みが絶妙な自信作です。

 

滋賀に根を下ろすことで拓けた海外への道!一緒に挑戦してくれるスタッフ募集

今回『工房しゅしゅ』で募集されているのは、製造・販売スタッフ。現在は奥田さんの他に男子1名、女子1名、計3名の若いスタッフが中心となり、利用者さんと一緒にお菓子を作っています。
工房の様子
そんな大きな工房ではありませんので、やる気があれば商品企画や試作品づくりにも関わらせてもらえます。
経験や男女は問いませんが、「人と接することが好きな人や、地元のもので何か作りたいと思っている人と一緒に働きたいですね」と奥田さん。

笑顔の奥田さん
「以前は滋賀に背を向け、海外へ行きたいと思っていました。でも海外へ行ってみると自分が日本のことをいかに知らないか思いしらされるんですよね。
滋賀に根を下ろして働くようになり、滋賀のことはもちろん日本酒や酒粕などの日本文化にも詳しくなった今なら自信を持って海外でも日本のことが話せます。
そう思っていたら、生チーズケーキが海外進出することになり、私も海外へ行く機会がありました。地元で働いていたつもりだったけど、いつの間にか海外へ行きたいという思いも叶って…不思議なものですね。いまは心の底から滋賀っていいなと思っています」そう話してくれた奥田さんの笑顔はキラキラと輝いていました。

転職をきっかけに自分が本当に輝ける場所に出会えるかもしれません。
滋賀にはまだまだ魅力ある食材があります!
一緒にお菓子作りで滋賀を盛り上げていきませんか。

(文:福本明子)
投稿日: 2017年8月4日

 

工房しゅしゅ/社会福祉法人あゆみ福祉会の求人詳細

法人名 工房しゅしゅ/社会福祉法人あゆみ福祉会
募集職種 製造、販売
雇用形態 パート/アルバイト(正職員登用あり)
応募資格 未経験可、経験者優遇
求める人物像 明るくて、話すことが好きな人。お菓子作りの好きな人。
勤務地 滋賀県東近江市上羽田町786-1
勤務時間 シフト制(7.5時間拘束、1時間休憩)
給与 時給850円~
経験考慮の上、応相談。
待遇 交通費全額支給(1万円まで)、社会保険、雇用保険。
WEBサイト http://chou-chou11.com/
メッセージ 滋賀を代表するお菓子を丁寧に作っています。滋賀から世界へ、一緒に羽ばたきましょう。
選考プロセス 1 )本サイト下部のエントリーボタンからエントリー
2 )履歴書・職務経歴書をメールアドレスまで送信してください。
3 )書類審査後、採用不採用に関わらず2週間以内にご連絡いたします。
4 )メールにて面談日時を相談の上、決定。
5 )一次面談を実施
6 )面談の結果を全ての方にお知らせ
7 )職場体験あり
8 )採用決定

 

工房しゅしゅ/社会福祉法人あゆみ福祉会への応募について

1. ここで働いてみたい!という方

「自分に合ってるかも!」「ここで仕事してみたい!」そんな方は、求人応募のページへ。
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