あたりの雰囲気を一瞬で変えてしまうほどの存在感。
ほのかにやさしい香りをまとう、“和ばら”。
“和ばら”は、ローズファームケイジのオリジナル品種。ばら作家としても活躍する國枝啓司さんが、ヨーロッパの育種技術を元に30年掛けて作り上げました。かつて、雅子妃殿下がご成婚前に直々にお選びになったことでも知られており、この“和ばら”を求めて全国各地から多くのファンが訪れます。
繊細な花弁が重なり合う美しいディティールが特徴。「てまり」「友禅」など、和をイメージした名前がつけられているのも魅力です。
凛とした佇まいと、溢れ出る美しさ。世界が注目する“和ばら”が、滋賀県守山市から発信されています。
「和ばら」の可能性を広げるWABARA cafe
切り花の栽培と卸販売、イベントの開催、苗の販売、海外や食への展開など、幅広い分野で“和ばら”を軸とした事業を行うローズファームケイジでは、さらに「ばらの可能性を広げたい」と、昨年7月、お客さまが直接和ばらを見て、触れられる場所「WABARA café」をオープンしました。
爽やかな白い壁と、自然光がたっぷり入る洗練された空間で、カフェの展開に加えて和ばらの飾り方・楽しみ方の提案。他のジャンルとのコラボレーションなど、様々な新しい取り組みも実践しています。
例えば、和ばらを絵画のように壁に掛ける、水に浮かべるなど、自宅でも参考にできそうな飾り方が、さりげなく提案されている店内。
特にこだわっているのが、お花を生けるのに使う“ローズウォーター”。國枝啓司さんの息子で、現在、代表をされている國枝健一さんが自信をもって作る“和ばら”の蒸留水。ローズウォーターとは、抗酸化、抗炎症作用、女性ホルモンのバランスを整えるなどの効果があると言われ、古来から伝わるバラの水。ばらの細胞から抽出された水分だけで作られた100%のローズウォーターです。ローズファームケイジでは、現在、商品化に向けて「WABARA cafe」のバラたちをもとに研究を進めています。
「初めは何となくやってみたんですが、ローズウォーターで生けると花が茶色くなりにくくて。それに(水盆にしている)ステンレスのタライがツヤツヤになったんです!これにはびっくりしました」と健一さんは話します。
「カフェでは、1オーダーにつき、和ばら1輪をプレゼントしてるんです。“お花があること”が特別ではなく生活の一部になってほしい。よく『ばらを長持ちさせるにはどうしたらいい?』と聞かれるんですが、僕は、お花が“どれだけ持つか”よりも、そのお花と“どんな時間を過ごすか”を大切にしてほしい。例えば、花にあまり興味のない男性がコーヒーを飲みに来たついでにバラをもらったら、その1日だけは自分の車の中に花を飾ってみたり。そんな楽しみ方でも良いと思うんです」
確かに、それくらい軽い気持ちで楽しめると、もっとバラを身近に感じられそうですね。
「お花との関わり方は、人それぞれ」という健一さんの言葉の通り、花がその人の生活を豊かにしてくれたり、励ましてくれたり・・・花と関わる人の環境によって、その魅力も変化するのかもしれません。
ビジョンは共有して、クリエイティブを発揮できるシェフを募集
カフェでは他にも、“和ばら”を使ったドリンクを提供したり、スイーツやフードをすべてパティシエが自作するなど「お店には自分のところで作ったものを」というこだわりも。「他でもできることを、うちでやる必要はないですからね」という健一さんの言葉に、生産者としての意思が感じられます。
今は、ドリンクとスイーツの提供、販売を中心に営業されているWABARA café。
これからは、新たに食事メニューの提供を予定されています。そこで、メニューの試作・開発から、カフェでの提供までを任せられるシェフを募集されています。
「将来的にはウエディングなど貸切パーティーメニューや、お花とお持たせを合わせたギフトの考案も一緒にやっていきたい」ということで、シェフとして力を発揮できる場所は広がっていきそうです。
「ビジョンやコンセプトは共有しますが、各部門でのクリエイティブはそれぞれに任せています」という職場には、自分でいちから案を出して、工夫しながら進めていける楽しさがあります。
「生きている中で、仕事をしている時間って、決して短いものではないでしょう。仕事選びには、待遇や職種などいろいろな条件から絞っていく方法もあるけど、その向こう側にある“想い”を、まずは共有したい」
「だから、ただの“仕事”じゃなくて、ここに居ることを“生活”だと思える、“この場所で力を発揮したい”という思いがある方、“これが自分の役目”という意欲を持って取り組んでくれる方と一緒に働きたいです」
と穏やかな表情で語る國枝健一さん。
勤務地の、滋賀県守山市は「とても住みやすい街」。
WABARA cafeがある守山駅前は、病院や銀行、大型スーパーもあり、京都駅まで約30分のほどよい都会。
一方で、すっきりと見晴らしが良く、車でちょっと行ったら農園があり、風や空気を感じられる余白がしっかりとある街です。「この風景や、街と自然の距離感は守山だけのもの。他の土地に、同じ風景はありませんからね」と話す笑顔に、この地で働く豊かさを見た気がしました。
「働く場所としてのゴールに来たな」と思った
WABARA caféでフロアスタッフとして働く、黒須はやこさんにもお話を伺います。
元々は名古屋のご出身、引っ越して滋賀県に住むようになった時、たまたま出会った“和ばら”に惚れて、働きはじめたのだとか。もともとお花が好きで、フローリストをされている黒須さんは、「とにかく、この空間にいるのが好き」なんだといいます。
お花への思いや、和ばらを中心に展開されていく様々な活動に触れて、「普通の花屋さんとはぜんぜん違う!ここで働くようになって『もうこれ以上のところを探さなくていい、働く場所としてのゴールに来たな』って思いました」。
天職と思える環境に巡り会えるのは幸せなこと。
そうやって働く人がいることが、お店自体の魅力につながっていく。
「入社するきっかけは人それぞれ。入ってから和ばらについて知っていった人もいますよ」
現在カフェでは、6名のスタッフと店長の計7名が働き、経歴も様々ですが「働いてるスタッフみんな、“人がいい”んです。それが一番の良いところかも」と笑顔で話してくださいました。
「カフェでの仕事は立ち仕事なので、もちろん体力はいります。でも、明るい人や、“ここを好き”と思ってくれる人と一緒に働きたいですね」
勤務時間はシフト制なのでいつも全員がいるということは無いものの、それぞれ別の作業をされているスタッフの方々が、お互いに笑顔で声をかけ合ってひとつの空間を作っているのが印象的でした。
秋には新しいばら園もオープン。ますます広がる“和ばら”の可能性
ローズファームケイジでは、“和ばら”の新しい価値を作っていくため、様々な分野で可能性を見出して挑戦を続けています。
その中の一つが、守山市の琵琶湖岸に建設中の新たな拠点「WABARA Lab.」。敷地内には、広い温室と、事務所や作業場とフリースペースを兼ねた建物が併設されています。
ここでも大切にされているのは、その“和ばら”の世界感。
「バラを栽培しているそのままの風景を利用して、パーティーなどができる場所にする予定です。ばら園も含めて“空間”すべてを価値があるものとして活用したい。温室内の通路はランウェイにもなるように作っているので、きっと、ここでしかできないことが実現できると思っています。収穫祭やマルシェもできたらいいですね」
國枝健一さんが考えている将来像はまだまだ大きいようで、今からとっても楽しみです。
滋賀県にしか無いこの琵琶湖岸の土地が、「どんどん開発されていくだけじゃなくて、ここに農業の風景を残していきたいです」と、新しい拠点への想いを口にされる健一さんの笑顔に、ローズファームケイジの確かな未来が宿っているようでした。
あくまで“生産者”という一貫した視点があるからこそ、まっすぐに、和ばらと人の幸せを創造し続けるばら園の、新しい挑戦。世界中どこを探してもここにしかない。そんなばら園で、あなたが考えた、わくわくするような可能性を実現してみませんか?
(文・林由佳里)
2017年4月14日
ローズファームケイジ(株式会社ローズユニバース)の求人詳細
◆募集職種 | シェフ職 = WABARA caféでのフードの製造、パーティーフード、ケータリング等のクリエイティブ業務 |
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◆応募資格 | 経験者のみ |
◆雇用形態 | 正社員 |
◆求める人物像 | 「和ばら」のコンセプトを理解し、ストーリーの延長としてのフードを表現をしたい方 |
◆勤務時間 | 8:00-17:00を基本とし、イベント等の場合は別途 |
◆勤務地 | 滋賀県守山市勝部1-13-1 あまが池プラザ101 WABARA café (JR守山駅 徒歩5分) |
◆給与 | 250,000円+各種手当て〜 経験、職能により考慮します |
◆休日 | 日曜&隔週土曜&祝祭日 (営業は水曜日&隔週日曜日&祝祭日) 年末年始・夏季休暇 年間休日100日程度。 |
◆待遇 | 交通費全額支給・社会保険・雇用保険 移住の場合は家賃補助(最大5万円) |
◆選考プロセス | 1)本サイトからエントリー後 履歴書・職務経歴書を下記住所までご郵送ください。 (〒524-0041 滋賀県守山市勝部1-13-1 あまが池プラザ101 WABARA cafe) 2)書類選考(選考結果をすべての方にお知らせします) 3)お電話にて面談日時を相談の上、決定 4)一次面談(選考結果をすべての方にお知らせします) 5)職場体験トライアル 6)採用決定 |
◆WEBサイト | https://www.rosefarm-keiji.net/ |
◆メッセージ | 「世界で一番幸せになるばら」を育てることを理念に農園、カフェを運営しております。 カフェではその「世界で一番幸せになれるばら」のある「世界で一番幸せになれる空間」 として突き詰めていければと思っております!我こそはと思われる方、ぜひご応募ください! |
ローズファームケイジ(株式会社ローズユニバース)への応募について
1. ここで働いてみたい!という方
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2. 応募する前にもう少し詳しく知りたい、相談したい方
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3. LINE@で気軽に相談したい方
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